【2/50】ベターホームのレシピでつくったビーフシチュー
お仕事を休みました。
午後は最寄の駅の近くで買い物をし、午後は家の中で過ごしました。
夏の晴れた日の午後、外はうだるような暑さですが、太陽の光が入る冷房の効いた部屋で、ひんやりと冷えたソファーに寝転びながら、午後のロードショーを見ました。
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だらだらと過ごす家の中で、なぜか世界から取り残されたような心持が生まれ、ふと身体がこわばりました。
病気で寝込んでいた頃は、「元気になったら、あれもやろう、これもやろう」 と思っていたものですが、ようやく動けるようになったら、怠け癖が頭をもたげます。
でも、怠けて過ごすうちに、ああ、「あの人なら、こんな怠け方をせずに、勉強したりしながら自分を磨くのだろうな」「あのように活躍する人は、怠けず、常に向上心をもって時間を有意義に使うのだろうな」、と思い始めて、なんだかそわそわしてきました。
そこで、今日という日は身体を休めたい私は、なぜか、
凝った料理を作ってみようか、、、と思ったわけです。
遠藤周作が「あなたはあなたを知っているか」(放送大学)で、ある修道女が、老人の曲がった指を暖かくさする場面の中に、修道女のプラスの気持ちとマイナスの気持ちを見出していました。
それを思うと、凝った料理を作りたい、という気持ちの中には、きっと
「腹を満たしたい」という思いのほかにも、
このレシピを作ってみたら、どんな味になるんだろう、という純粋な好奇心や、
料理の腕をあげたい、という向上心や、などというプラスの気持ちと、
凝った料理を作れる自分に酔いしれたい、自己陶酔欲と、
自分の中にある鬱屈とした「こんな自分のはずではなかった」という思いを打ち消すような、何かマイナスの気持ちがあるはずなわけです。
それを、ブログに書く私なぞは、きっと黙って作っている人よりも、自己承認欲求が強いのだと思います。ただ、SNSで顔写真と共に料理を公開する人よりは、自己顕示欲が弱いのかもしれません。
そんなことをふらふらと思いつつ、今回作ったのはベターホーム「お料理二年生」のビーフシチューのレシピ。
セロリ、人参、玉ねぎ、バターをソースとして、牛肉と一緒にコトコト煮込み、
最後にマッシュルームを添えていただきます。
セロリ、人参、玉ねぎは、万能こし機でこしてみると、トロトロのソースに仕上がります。スプーン一杯ほど、デミグラスソースを加えるレシピでしたが、それを加えなくても、大丈夫。
ビーフシチューは、昔はこのように作っていたのか、と得心してしまうような、昔ながらのレシピ。
ごにょごにょ色々思いましたが、とっても美味しいシチューをいただきました。
終わりよければすべてよし。
やっぱり美味しいものを食べるのは至福です。(酒があればなおよし)
ベターホームのお料理二年生 定番料理を絶対おいしく作る基本とコツ (実用料理シリーズ)
- 作者: ベターホーム協会
- 出版社/メーカー: ベターホーム協会
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